快適な空間をつくる
ビルには汚水槽、雑排水槽、湧水槽などの排水槽が設置されています。
悪臭は、ビルの排水が下水管にくみ上げられる際に、付近の雨水マスや汚水マス等から発生します。悪臭の原因は、排水が腐敗して発生する、卵が腐ったようなにおいがする硫化水素などの物質によるものです。定期的な清掃により、悪臭の防止だけでなく、害虫の発生を抑えます。油脂類の流入が多い場合はポンプの故障をまねき、排水管がつまるおそれもあります。定期的な排水槽の清掃で快適なビル環境をつくります。
ビル管理法により、特定建築物維持管理権者は、排水に関する設備の掃除を6ヶ月以内ごとに1回定期に行わなければならないとあります。ビルの排水はビルピットと呼ばれ、その性質と状態により、トイレ、洗面場、湯沸室等からの汚水と、レストランなどビル内の事業活動による厨房からの雑排水、そして雨水、湧水などの自然現象によるものに区別されます。同じ汚れた水ですが、汚水のピットに溜まる、し尿の入った汚泥は一般廃棄物、雑排水のピットの汚泥は産業廃棄物となります。廃棄物の処理及び清掃に関する法律(以下廃棄物処理法という)に従って別々に処理する必要があります。